活動量解析とは?

行動センサーを通じて、動物の状態を自動で記録

「しらせるアム」は、首に装着する行動センサー。 51種類もの動きを分類して、動物の毎日の活動を見守ります。

 
行動センサーには、9軸の加速度センサー、温度・湿度センサー、ビーコン機能と多機能の機能が搭載されています。 センサーは、重量が7g。 リチウムイオン電池(充電式)で通常(5分毎計測)の場合、約2ヶ月連続使用できます。
バッテリー残量は、スマホに表示されますから、安心。 本体は、幅1cm 長さ11cm厚さ8mm程度なので、小型犬や猫の首にも容易に装着できます。

 
センサーは、通常は5分毎に動物の行動データを測定して、本体のメモリの保存します。 Anicallアプリを起動して近くに寄るとBluetooth通信により自動的にデータがアプリに読み込まれます。 すべてのデータは、クラウド上のサーバーに記録されますので、スマホのみならず、パソコンなどでもデータを参照できます。 本体のメモリは1日分(5分計測状態)のデータを保存していますので、朝起きて、又は夜帰宅して、ペットの側に近付くとデータがスマホに読み込まれます。 またiPadやiPod タッチなどのBluetooth機能を使えば、不在時でもパッドがペットのデータを読み込みWi-Fi経由でクラウドに情報を蓄積しますので、外出時でも状態を参照する事ができます。
 

犬、ネコ それに大きさも違うのに、どのように解析するのか?

行動解析においては、犬、ネコでは行動のタイプが異なります。 さらに、小型犬から、大型犬まで、身体のサイズが大きく異なります。 このように身体の大きさがや動物の種類が異なるのに、どのように解析するのでしょうか?
 
実際の解析は、犬であれば小型・中型・大型、ネコというように動物の種類と身体サイズで行動解析に用いる統計解析式は、それぞれ独自に開発されています。 Anicallアプリでペットの動物を登録する際に、「イヌ」「ネコ」と動物種の区分、そして犬種、生年月日を登録します。 この情報から、行動解析にどの解析式を用いるのかが自動的に選択されているのです。 さらにAnicallの行動解析はアプリそのものではなく、サーバーに設定されています。 データ蓄積、解析技術の進展、そして何よりもデータ蓄積による学習により、行動解析の能力はより高まってゆくのです。 Anicallのユーザーは、日々進歩する解析技術を常に最新の状態で利用できます。

活動記録はどのように役立つのか

日々の活動を自動記録し、もの言わぬ動物たちの変調を検出

 
行動センサー「しらせるアム」を使うと1日24時間の行動が記録され、グラフに表示されます。 深夜、早朝、昼、夜の時間帯で動物たちが、どのような活動をしていたのか?
飼い主が一緒にいる時や散歩での活発な動き、一方で飼い主不在時には、じっと寝ている状態など、日々の動きがわかります。 そして1日での活動時間、リラックス(安心して寝ている状態)状態もわかります。 
 
「どうも最近元気がないのかな?」
「活動が鈍っているのかな?」
「歩きたがらないけれども、足腰は大丈夫かな?」
 
飼い主が一緒にいるときは、動物たちはいつもハッピー。 飼い主も動物の仕草や表情、行動から「今の状態」は簡単に把握できます。 しかし、もの言わぬ動物たちは、変調を飼い主に自ら伝える事はできません。 Anicallのしらせるアムは、時系列での行動状態を自動的に記録。 1日の中での動きがグラフで表示されますから、わかりにくい「日々の変化」もグラフで簡単にチェックできます。
自動で記録され保存されますから、1週間前、1ヶ月前、1年前と活動状態の変化を飼い主がチェックしてあげる事ができます。 活動量が低下していたり、行動に変化が見られるのであれば、データを獣医の先生と共有する事も簡単です。センサーのバッテリーは、通常の使用(5分毎計測)であれば約2ヶ月機能します。 アプリには、充電残量が表示されますから安心です。 
 
一方、キモチ解析は、動物の行動を解析・分類した上で、「欲求」「興味」「リラックス」「無関心」と行動の要因を分類して活動とともに記録します。 活動記録と、状態記録でペットの毎日を描きだします。
 
 

 
「あの頃はもっと若くて活発だったんだ。」「寝ている間もちょこちょこ起きているな。夜寝ないのは調子が悪いのではないかな」「週末一杯遊ぶと、月曜日はよく寝ているな」など、動物の状態を確実に記録。 人より数倍速く歳をとってゆく動物たちの体調の変化を確実に捉えます。
 
さらにAnicallのデータは、犬種、年齢、性別でデータ管理されています。 サービスの開始後は、犬種やネコ種類毎の活動傾向や、平均データなど従来まったく入手不可能であった「犬達・猫達」の活動データも参照する事が可能となります。 愛犬・愛猫の活動データや、食事の状態をイヌ全体やネコ全体、または犬種・猫種別で比較を可能とする画期的なシステムです。
 

温度・湿度センサーは、動物の状態を知らせます。

首周辺の温度・湿度データは、活動や就寝状態、熱中症の恐れを知らせます。

しらせるアムには、行動センサーの他に、「温度・湿度」センサーを搭載しています。 首に装着されている為、動物が安心して丸まって寝ていれば温度は体温近くに上昇します。 一方、動き回れば室温に近い温度に低下します。 温度・湿度グラフを見れば、ペットが暮らす環境が良好な状態にあるか一目で確認できます。 実際の活動記録を例として示すと、室内で寝ている状態から、お散歩に出ると、活動量が急速に増加する一方で、温度は外気温を受けて一気に低下します。 首付近の温度は、概ね外気温より10℃ほど高く出ますので、お散歩には快適な温度で、活発な運動となっているのがわかります。 
 

 

 

散歩中の熱中症警告機能

夏の散歩は、犬達には、熱中症の危険があります。 首周辺の温度・湿度が計測されますから、地面近くの照り返しや高湿度も検出。 お散歩中に熱中症の危険となる高温や高湿度に達するとスマホに熱中症警告が通知されます。首付近は外気温の10℃程度高い事から、外気温が28℃とすると首付近の温度は38℃ これはほぼ犬の体温に近い状態です。 湿度が高ければさらに体への負担は増加します。 「しらせるアム」は、このような場合に、熱中症警告をスマホに通知する事で、動物の負担を飼い主に知らせます。 
 
さらに「お散歩地図履歴機能」を使えば、お散歩コースで、どの場所が温度が高かったなど、地図上のポイントと連動した温度・湿度表示・記録されますから、「要注意場所」チェックもできます。 
 

留守中の温度変化をチェック

留守中でも暑い日々では、動物の状態が心配ですね。 「しらせるアム」は、データを自動記録していますが、iPadやiPodタッチなどのWi-Fi/Bluetooth連携機能のあるデバイスがあれば、留守中でも「しらせるアム」の測定データは自動的にサーバーに記録されますから、外出先でもチェック可能となります(しらせるアムデータの中継用のデバイス必要)
 

温度・湿度グラフと活動量グラフで、動物の動きを可視化

首周辺の温度・湿度、活動計測により、動物たちがどのように活動していたのかが分かります。 寝ている状態でも、おなかを出してリラックスしていれば、温度は低い値を示します。 一方、丸まってうずくまっていたり、布団に潜り込んでいたりすれば体温に近い温度、より湿度も高くなります。 活動グラフと見比べると、動物たちの動きが見えてきます。 このような活動データは、すべて記録保存されています。 もし体調が悪くなった場合でも、過去の活動推移データを獣医の先生と共有して、動きを見ていただく事も可能です。 愛犬・愛猫の健康をそっと見守る。 もの言わぬ動物たちのキモチを伝えるAnicallの大切な役目です。 
 
 

食べる事は健康の指標

Anicallアプリには、しらせるアムと連動して「食事解析」機能を持っています。 この食事解析機能は、「食事解析」画面から、実際に食事をしている状態で、「測定する」をタップすると解析が開始され、数秒毎にセンサーにより咀嚼の強さを計測して、約20秒程度で解析を終了します。

どのようにして食事を解析するのか?

首に装着されたセンサーで、フードを食べる際の咀嚼の状態を測定します。 がつがつと食べるのか、余り食欲がないのか、食べる状態は、食事の際の咀嚼の状態(咀嚼の反復の早さ、噛む力強さ)を測定し、10,000件以上の咀嚼データと統計的に比較して算出します。
 
がつがつ食べるデータから、食欲がなくちょぼちょぼしか食べない状態など、食べる行動データを統計的に分類すると中間点付近が平常となり、分布が算出されます。 数秒毎に計測を行い、そのデータを解析し、中間点を50点として100点満点に換算し「食事の状態」を評価します。

グラフで示しているのは、食事データの統計解析後の分布図です。 この図では、約9,000の食事データを、センサーデータに基づき分類すると、グラフのように分布する事が示されています。 この統計式を元に数秒毎の解析値を求め、その上で合計点から、計測時の喰い付き状態は、どこに分類されるかを示しているのです。
 
咀嚼状態という物理的な食事行為を計測しているので、体調不良で食欲がなかったり、もしくは歯の状態が悪くて、固いフードが食べにくいなどの状態が検出できます。 柔らかいフードだと喰い付きが良いのに、固いフードだと喰い付きが悪くなる・・・このような場合は、獣医の先生に「歯の状態」チェックをお願いしてみるのも良いでしょう。

動物だけでなく、飼い主の運動も記録

運動・お散歩記録機能

活動計測では、1日の動物たちの動きを自動的に詳細に記録します。 活動状態、リラックス・興奮状態、生活環境といった「静的」な活動をしっかりモニターします。
 
一方、飼い主とお散歩したり、出かける場合は活動量はまったく異なります。 室内の場合、運動には制限があり、「興奮して走り回る」状態は、そんなに多くはありません。 しかし一旦散歩に出ると、歩く速度は室内よりもはるかに速くなり、駆けたり、あちこちに鼻を突っ込んだり、室外の刺激を大きく受けます。 このような運動状態では、消費するエネルギーも多くなります。 Anicallの活動記録では、「お散歩記録機能」を組み込んでいます。お散歩記録モードでは、携帯するスマホのGPS機能を使って、お散歩履歴、距離、速度を精密に計測します。(飼い主の動きを測定しています) ドッグランのような離れて運動する状態ではなく、リードでお散歩しているのであれば、飼い主の動きと動物の動きはほぼ同じとみなして、動物の消費カロリーを速度変化を踏まえて算出します。 位置記録は数秒毎に行われますので、消費カロリー計算はより精密に行われ、お散歩による消費カロリーがより精密に得られます。 運動不足になりがちな室内飼育の場合、お散歩履歴記録を使えば室内飼育と合わせて動物たちの運動状態を把握可能となります。 
 
さらに飼い主の消費カロリーも記録されますから、飼い主の健康にも役立ちますね。
記録はすべて保存されていますから、週単位や月単位での集計も簡単です。 「ダイエット」にチャレンジする犬達には、強い味方?となります。
 
画像は、お散歩実施時の散歩履歴記録と活動記録です。 お散歩中には、活動量は飛躍的に増加し、首周辺温度も外気により低下します。 一方、活動時の経路(地図)履歴や速度、時間、カロリーが計算され、お散歩記録として保存されます。 静的な活動と活発な活動を同時に記録する。 Anicallは、動物たちの生活すべてで動物たちの活動を見守ります。